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「・・・伝票」

問題のあるレストラン 第3話

たま子:「千佳ちゃん、ねえお願い助けて!」

ハイジ:「もう15分、新しい料理出せてないの」

鏡子:「シェフ助けて・・・」

 

千佳:「・・・イヤです」

 

奈々美:「アンタ何言ってんの仲間が…」

 

千佳:「うっさいバカ死ね! (座り込んでいる結美に近づく)
 

あれ?何してるんですかぁ座ってますけど。あ、もしかしてもう限界ですか。私の知り合い部屋借りれなくて一泊1600円のネカフェで暮らしてる人なんスけどバイト先がワンオペで一日16時間働いてるんスよトイレ行く時間もないって笑ってるんですよ東京大学さん、偉そうにしてアンタバイト以下じゃないスか。一生そうなんでしょうね。あたしはこんなもんじゃないってイヤイヤ、こんなもんですよ。アンタ。助けて・・・?おかしいなあ。よくこんなんでお店始めるとか言いましたね、あ、もしかしてアレですかカフェごっこ?あるじゃないスかオシャレなやつインテリアとか有機栽培とかTシャツなんか売っちゃって頑張ってて感じ良くてでも全然クッソまずいカフェごっこ。夢があって、希望があって仲間がいてステキなステキなJ-POPレストランアッハハ気持ち悪い。こんな店、さっさと潰れればいい!」

 

(結美が出て行く)

 

千佳:「あ、何か文句あんなら」

結美:「ないよ・・・。全部あなたの言う通りよ」

 

奈々美:「お客さんに・・・謝ってくる」

 

たま子:「謝らなくて良いです。

 

 ・・・17人のお客様が待ってるの。

 

 

 あなたの考えはわかりました。でも、それでもやっぱり、ここもレストランなんです。

 

 ここ厨房なんです。

 

 喋る前に、料理を作って。

 

 なんでも良いから、料理を作って。」

 

 

千佳:「・・・伝票」

 

 

 

 

 

 

フジTV「問題のあるレストラン」第3話

2015年1月29日放送  終盤の台詞から

©Fuji Television Network, inc. All rights reserved.
脚本:坂元裕二さん (東京ラブストーリー 他)
第3話演出:加藤裕将さん (ライフ 他)



 

真木よう子さん主演のドラマです。

 

ご覧になった方はご存知かと思いますが、最後の「伝票」は「オーダー内容を見せろ」ってことですね。

 

 

千佳っていう女の子シェフが、超複雑な家庭問題を抱えていて、母親と父親に捨てられて打ちのめされるんですが、その時の松岡茉優さんの演技がすごいんです。

母親の独白を聞きながら、捨てられることがわかって、泣きながら笑ってみせる、みたいな。とにかくこの人はすごい女優さんだと思いました。

 

で、その後にオープン初日のレストランに戻ってきて、大混乱の厨房でのやりとりがこれ。うちのめされてヤケクソ気味になった千佳が、中途半端なことしてる奴らが許せなくて、思わずまくしたてる長台詞でした。そして、それを一瞬で引き戻すたま子(真木よう子さん)の台詞。

 

千佳が来る前は諦めの境地に入っていたたま子でしたが、千佳という可能性がある限り「信じて全てを任せる」と瞬時に判断します。

 

あるいはもう、すがるものが千佳しかいなかったのかも知れませんが、そこにあるのは100%の信頼以外何者でもありません。

失敗したら責任は自分が取らなければならない。それでも「部下」を信じてその人にしかできないことは任せる。こういう人をリーダーと言うんだと思います。

 

社会人になると、こういう人がいかに貴重かということがよく分かる気がするものです・・・。

 

 

松岡茉優さん演じる千佳の自意識と、真木よう子さん演じるたま子のプロ意識がぶつかり合うがすごい演技の応酬でした。ちなみに、ただ泣いてて出て行くだけの二階堂ふみさんもさすがの存在感です。 (これは次回4話への伏線かと)

 

 

 

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