Velvet Sky
Paint me a wish on a velvet sky,
You demand the answers
but I don't know why
「BY ! 森!鴎!外!」
デート〜恋とはどんなものかしら〜 第2話
・・・その通りだよ。
君たちの言ってることは、何もかも正論だよ。理屈ではね。
僕は確かに、負け犬でダメ人間かも知れない。でも、負け犬で何がいけないって言うんだ。君たちの言ってることは全部理屈だ。社会に貢献しなくたって、親孝行しなくたって別にいいじゃないか! 僕に言わせればな、君たちこそ、現代の貧相な価値観に凝り固まった、哀れな人種だよ!人間にはな、いろんな生き方があったって良いんだ。明治から昭和初期にかけて、働かずに教養を磨く、高等遊民という生き方が認められていたんだよ!
(鷲尾:「今は平成だ!」)
それが理屈だっていうんだよ!! 女性が結婚して家庭に入ることを『永久就職』と言った。永久就職が決まった女性はみんな、祝福して送り出したはずだろう!?女には外で働かないという選択肢が立派に与えられてるのに、なんで男には与えられないんだ!男が永久就職したって良いじゃないか!ええ!?現に妻が外で働き、夫が専業主夫となって家庭を守る、そういう形態の夫婦はたくさんいるぞ!君はそれを否定するのか!?
(鷲尾:「妻を支えるために家庭を守るのと、始めから寄生するために結婚するのとは根本的に違うだろ!」)
どう違うんだよ!!説明しろよ!!
汗水たらして働いて金を稼ぐことも確かに立派だろう。だがな、金儲けをせず、世俗を離れて生きることもまた尊いはずだ!違うか!人の生き方に、エラーなんてものはないんだ。幸せは、人の基準で決めるもんじゃないんだ!君たちがな、善だの正義だの言ってることはな、所詮、世間が作った倫理観の受け売りに過ぎないんだよ!『善とは、家畜の群れのような人間と、去就を同じうする道に過ぎない!!」BY!森!鴎!外!
なんか、反論があるなら言ってみろよ!
2015年1月26日放送
フジテレビ・「デート 〜恋とはどんなものかしら〜」第2話
谷口巧(長谷川博己さん)の台詞から。
脚本:古沢良太さん (相棒シリーズ、リーガル・ハイ 他)
第2話演出:武内英樹さん (ドク、電車男、のだめカンタービレ 他)
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ニートで養ってもらうために結婚しようとする男の、とても面白い長台詞でした。
長谷川博己さんはこういう風にぶっ飛んだ一人よがりの理論をぶちまけるのが、とってもうまいと思います。森鴎外もまさかこんなふうにぶちまけられるとは思ってもみなかったでしょう。笑