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「僕のすべては」

CHANGE 第3話

 

 

ありがとうございます。

ただいまご紹介に与りました朝倉啓太です。えー高いところから失礼させて頂きます。

 

僕は今まで国会議員とは、選挙で選ばれた国民の代表で

そしてその頂点に立つ総理大臣とは、国民の中で一番偉い人だと思っていました。

 

でも今の考えは違います。
 

国会議員とは、国民の皆さんのために奉仕すること約束した上で、

選挙で国民の皆さんに選んでもらった人たちです。

そして総理大臣とは、誰より国民のために働く、義務と責任を背負っている。

 

選挙の時だけ頭を下げて当選した途端に特権階級のように振舞うような人間は本当の政治家ではありません。

誰にでもわかるような言葉でしゃべることのできない人間は本当の政治家ではありません。

国民皆さんの幸せよりも、自分の利益を優先するような人間は本当の政治家ではありません。


そして何より、国民の皆さんが何に怒り、何を望み、何を信じたいのか、
それがわからない人間は本当の総理大臣ではないんです!

 

でも僕の見た政治の世界には、そんな人間がたくさんいました。

政治のプロになるということが彼らのルールに従うことだというなら、僕はプロにはなりたくない。

 

僕は約束します

皆さんと同じ目で、今行われている政治の問題件を見つけ出し、そしてそれを正すことを。

 

僕は約束します

皆さんと同じ耳で、弱者といわれる人たちのどんな小さな声も真剣に聞くことを。

 

僕は約束します

皆さんと同じ足で、問題が起きている現場に躊躇うことなく駆けつけることを。

 

僕は約束します

皆さんと同じ手で、自分も汗まみれなって働きそしてこの国の進むべき道を指し示すことを。

 

僕のすべては

 

僕のすべては皆さんと同じです!

 

 

 

  TVドラマ「 CHANGE 」 第3話
  2008年5月26日放送
  朝倉啓太 (木村拓哉さん) のスピーチより
 ©Fuji Television Network, inc. All rights reserved.
 脚本:福田靖さん (HERO、龍馬伝 他)
 第3話演出:澤田鎌作さん (HERO、 踊る大捜査線、眠れる森 他)


CHANGEというドラマ、内容は別として、とにかくスピーチが素晴らしい作品でした。完璧な作り込みで感動さえ与えるスピーチ。そしてそこにいるだけで存在感のある木村拓哉さん。とにかく、このドラマのスピーチはすごかった。文字を読むだけでも泣けてきそうな、そんな力を持った言葉です。

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